導入事例

現状集約されている情報では正しい経営判断ができなかった
- KPI設定が大雑把で課題特定ができない
- ツールは導入して終わりではなく、現場が運用に乗せられるかが重要
- コロナで打撃を受けている清掃業界に変革を起こしたい
宿泊施設を中心に清掃のDX化を推進する株式会社 EDEYANS。コロナによる影響を受けながらも、「DX化で清掃業界の生産性の追求のみならず、清掃をより誇り高い仕事にしたい」というミッションに向かって、プレシリーズAラウンドを終えてさらなる飛躍に向かう。
導入前の課題
当社は宿泊施設などの清掃サービスを行っています。そのため宿泊施設などの現場ごとの採算やオペレーションと言ったKPI管理が事業の肝となります。
課題としては2つありました。
ひとつは、事業の肝にも関わらずKPIの設定が大雑把だったことです。
「このKPIでいいのか」「重要なKPIが漏れていないか」と言ったことが不明瞭なまま事業を運営していました。
もうひとつは、KPIが大雑把だったことにも関連するのですが、各現場から上がってくる数値の精度が低く、経営側として適切な判断がしづらくなっていて、結果として、感覚的な経営になってしまっていたことです。
具体的には、経営側で見たい粗利と現場で認識している粗利が異なってしまっていて、粗利を改善していくためのKPIもしっかり整理しきれていなかったので、経営側と現場側で認識や判断が食い違ってしまうと言うことも起こっていました。
また、各種数値を現場ごとにスプレッドシートで管理していたのですが、現場が増えるごとにシートが増えていき、予算自体も「標準」「理想」「慎重」の3パターンで管理をしていたので、輪をかけてシートがどんどん増えていきました。
そうなると、計算式を変更するのが大変、関数のミスも起こる、集計にも時間がかかるなど、メンテナンスがとても煩雑になってしまい、結果として、状況を把握するのに時間がかかりすぎたり、間違った数値が経営側に上がってきてもなかなか気づかずに経営判断してしまっていました。
導入した目的
まずは、先ほどの課題でもお話しした、予算実績管理に役立てたいと思ってます。
Scale Cloudであれば、いろいろなパターンの予算も簡単に作成でき、各パターンと実績との比較も時間をかけずに可能となり、見たい数字がいつでも見れる状態にできると思いました。
スプレッドシートのようにシートが増えたり、計算式が崩れたり、バージョン管理したりする必要もなく、メンテナンスがとても楽になります。
経営者、事業管理本部、現場のそれぞれのレイヤーで、見たい数字が異なっていてバラバラに数値管理していたり、その結果、先ほどの粗利のようにKPIごとの認識が統一できてないという状態を、導入をきっかけに解消していき、一元管理していくのも導入の目的です。
これを機に、KPI設定も見直して、運用面でさらに高いレベルに引き上げていきたいですね。
導入の決め手
現場が「やりましょう!」と言ってくれたことが導入の決め手になりました。
スプレッドシートに比べて、現場での運用がとても楽になるという点もありますし、ダッシュボードで重要なKPIやグラフを一目で見れる、しかも、それが現場ででも簡単にできると言うことがポイントですね。
それだけではなく、導入後のサポートがしっかりしているのが大きかったようです。
当社のビジネスでは、サービス品質を維持・向上しながらも、現場のオペレーションを徹底的に効率化していくことが重要です。
そのためには、KPIを活用して、オペレーションをKPIでどんどん細分化し、オペレーションを科学していく必要があります。
つまり、ビジネスモデルやオペレーションをKPIで因数分解して、KPI運用を通じて再現性の高いビジネスモデルにしていきたいのです。
たとえば、現場の粗利率を5%あげるために何をどれだけ改善しなければならないかを、定量的に誰でもわかるようにして、現場にも納得してもらいながら運用しないといけません。
Scale Cloudは、システムの提供だけでなく、そういったKPIのノウハウをたくさん蓄積していて、導入後の運用もしっかりサポートいただけると感じました。
世の中にはいろんなシステムはありますが、運用できなければ宝の持ち腐れになりますからね。
Scale Cloudを使ってやりたいこと
清掃業界はコロナで大打撃を受けています。
そのような状況の中で、各社は生き残るために激しい値下げ競争をしています。それで赤字になってしまっている会社も多いと聞いています。
当社は、清掃業界の付加価値を高めて、同時に、ITを活用したオペレーションの効率化を業界全体に広げていきたいと思っています。
清掃業界向けに、SaaSとコンサルティングサービスを通じて、そのことを実現したいと思っています。
そのためには、Scale Cloudを活用しながら、データとノウハウを蓄積していく必要があります。
そうすることで業界標準のデータを持つことができ、これにより、各清掃会社の各KPIが良いのか悪いのかが合理的に誰でも判断できるようになるでしょう。
たとえば、その会社の粗利率が業界平均と比べてどうなのか。
低いとすればどのようにして改善していけばいいのか。
こういったコンサルティングが可能になっていくはずです。
また、自社の経営においても、Scale Cloudを現場が活用することによって、現場への権限移譲を進めやすくなりますし、そうすることで、現場で判断してスピーディーに対応していける組織を作っていきたいと思っています。
会社名 | 株式会社 EDEYANS |
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代表者 | 代表取締役 片山裕之 様 |
設立 | 2017年8月 |
所在地 | 大 阪 本 社 大阪市中央区瓦町1-3-2 ヒガシビル302 東 京 本 社 東京都千代田区富士見1-4-11 九段富士見ビル4階 |
事業内容 | 宿泊施設の清掃代行および付帯業務 外国人雇用・教育のコンサルティング業務など |
ホームページ | https://corporate.edeyans.com/ |