導入事例

ログラスからの乗り換えでPLとKPIの統合管理へ。経営層・事業部・管理部が同じ情報を見ながら同じ前提で議論。

株式会社Sun Asterisk
Corporate Planning
馬場園 真吾 様

導入前の状況・課題

導入前は、財務PLを Loglass、非財務KPI を Google スプレッドシートで管理していました。
Creative&Engineering 事業部だけでも約100種類、全体では1,000以上のKPIを管理していたので、部門ごと、予算/実績/フォーキャストごとにシートが乱立し、管理が非常に煩雑化していました。

特にKPIについては、複数のシステムにデータが散在していて、収集や入力に大きな手間が発生していました。さらに、担当者が変わるたびにスプレッドシートの構造を一から説明する必要があったため、属人化が進んでいました。

組織拡大により部門やプロジェクトが増加する中で、財務PLだけでは現場で何が起きているのか把握できず、経営陣からの質問に即答できない――経営判断に支障をきたす状況となっていました。

導入の目的・背景

こうした課題を解決するために探したのが「非財務KPIの予実管理が可能なツール」でした。

私たちが目指したのは、

  • 経営判断に役立つKPIを設定し、予実でモニタリングできる環境をつくること
  • 事業規模が拡大しても改善点や原因を特定できる仕組みを整えること

さらに、PLとKPIを結び付けて把握できるようにすることで、事業部が自律的に経営改善を進められる体制を構築したいと考えました。

Scale Cloudを選んだ理由

比較検討したのは Loglass の非財務科目機能や海外製のシステムです。その中で Scale Cloud を選んだ理由は以下の3点です。

1.直感的で使いやすいUI

ドラッグ&ドロップで指標を並び替えたり、1クリックで計算式に組み込めたりするなど、直感的な操作性が魅力でした。事業部メンバーも使いやすい点が大きな決め手となりました。

2.外部システムとの連携力

Google スプレッドシートからの自動更新や、マネーフォワード Plus とのAPI連携に対応しており、手動更新やCSVアップロードの手間を省ける点を高く評価しました。

3.柔軟なサポート体制

機能要望に真摯に対応いただき、開発スピードも速く、伴走支援が充実している点に安心感がありました。

導入プロセスと工夫

まずは、既存データを整理し、Scale Cloud で各種設定を行いました。その後テスト運用を行い、KPIやデータソース、集計方法について事業部と認識をすり合わせた上で本番運用を開始しました。

スプレッドシート管理の限界を感じていたメンバーにScale Cloudの機能を紹介し、協力を得ることで社内浸透もスムーズに進みました。

導入後の成果

導入効果としてまず大きかったのは「工数削減」です。
月次予実分析前に行っていたデータ転記や差異計算の作業時間を大幅に削減し、感覚的には約70%の工数を削減できました。

さらに、これまで見えにくかった「部門別の稼働工数や単価、外注比率」などのKPIをPLと紐づけて可視化できるようになり、経営層の意思決定スピードと精度が向上しました。

事業部マネジメント層もPLへの意識が高まり、現在は週次で Scale Cloud の数字を確認する定例MTGを実施しています。経営層から現場まで、同じ指標をもとに議論できる環境が整いました。

具体的には、営業利益の改善要因を「外注費削減」→「外注工数の減少」→「中途社員の即戦力化による内製化」といった形で深掘りできるようになり、これまで得られなかったインサイトを獲得できています。

社内からの反応

経営陣や事業マネジメント層からは非常に高い評価を得ており、「さらに活用を広げてほしい」という声も上がっています。

今後の展望

今後は、グループ全体へ展開し、すべてのKPIを Scale Cloud で一元管理できるように進めていきます。連結PLから各部門・法人の事業KPIまでを一気通貫で把握できる体制を構築していく予定です。

市場変化という「荒波」の中でも進むべき方向を示す羅針盤として、Scale Cloud を活用した KPI 管理を発展させていきます。

ご担当者様からのメッセージ

財務PLを深く分析するには、非財務KPIの予実把握が不可欠です。
経営層・事業部・管理部が同じ情報を見ながら同じ前提で議論することは、企業規模や業種を問わず重要なことです。
それを実現するにあたって、Scale Cloud は大いに力を発揮してくれたツールだと感じます。

Table Header

会社名

株式会社Sun Asterisk

業種/事業内容

情報・通信業/ソフトウェア開発

従業員数

2,000人〜3,000人

Webサイト

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