Case Study

導入事例

株式会社 Flucle

使える資金に応じて、何ができるか、どこに優先投資するか、すべてが紐づくようになる。

  • 数字に対する意識が変わった。
  • ビジネスモデルが具体的に定量化されて明確になり、どうやってマネジメントしていくのがいいのかという視点を得られた。
  • プロセスの中で結果をコントロールする先行指標を見つけられた。
株式会社 Flucle
三田 弘道

働き方改革が叫ばれる中、労働環境の整備や人事戦略に苦慮する企業が増えている。

そのような労務管理における困りごとをITで解決し、それぞれの会社にあったルールづくりをサポートしているのが株式会社Flucle(フラクル)だ。

注目すべきは15分間、簡単な質問にWEB回答するだけで就業規則を作成できるオリジナルシステム「HRbase 就業規則」。

社会保険労務士が監修、最新の法律に対応した就業規則がたった一日で完成するため、サービス開始7か月で200社以上の企業から申し込みが殺到している。

自らが社会保険労務士でもあり、業界に新風を吹き込んでいる代表取締役の三田弘道氏が、Scale Modelトレーニングを受けての変化や経営手法への応用について語ってくれた。

Scale Modelトレーニングを受け始めた頃の貴社の状況は?

トレーニングを受け始めたのが、ちょうど「HRbase 就業規則」の前身である「就業規則クラウド」をスタートアップさせるタイミングでした。

新事業を始めるにあたり、まずは潤沢な資金(お金)が必要だとアドバイスを受け、資金調達しようとしていました。

しかし何にお金を使うのか、どれくらい必要なのか、いつ損益分岐を迎えるのか、押さえるべき経営の指標が理解できていませんでした。結果、行動計画もほとんど立てていないという課題がありました。

今思えばそれを「仕方がない」の一言で済ませていたことが一番の課題ですね。

新規事業だし、パラメーターは動くし、損はしていないからぼちぼちやろうと思っていた部分も正直ありました。

しかし他の経営者から、最初の段階から計画を立てたほうがいい、そもそも資本施策含めて失敗しないように、という話は聞いていたので、きちんとしておかないとまずいのでは?という漠然とした不安も感じていました。

このままではいけないと思いながらも、独学の知識では限界があります。

行動計画を作成しても現実に結びつかない、社員に対しても「とりあえず新しいサービスなのでやってみよう」というニュアンスでしか伝えることができない、そんなもどかしさがありました。

特に我が社は、いわゆる同業他社が存在しません。社会保険労務士で同じようなシステムサービスを展開している企業がない。

だから余計につかみどころがないというか、真っ暗闇の中で手探りをしながら進んでいるような状況でした。

Scale Modelを学んでからの、社長の経営手法や社長自身の変化

まず、数字に対する意識が変わったことが大きかったです。以前は、目の前にある数字が良いのか悪いのか判断ができていませんでした。

例えばCVR(コンバージョン率)などの経営指標が、自社にとって適正値なのかわからないため、市場の常識と比較して判断をして「常識的にはいい数字だよね」なんて、よく言っていましたね。

しかし、Scale Modelトレーニングを受けて、一般的に言われる「良い数字」と自分のサービスやビジネスモデルにとっての「良い数字」は、また違う話だということがよく理解できました。

特に当社のようなTech系では、WEB広告のコンバージョンミスが売上に大きく影響しますが、その影響度が漠然としかわかっていなかったのが、具体的に定量化されて明確になり、どうやってマネジメントしていくのがいいのかという視点を得られたことも大きかったです。

先日メディアの取材を受けたのですが、ROICツリーのおかげでメディア露出の影響度を図る指標ができました。

メディアに出たからラッキーではなく、出たことによってどれだけの効果があったのか。その検証をしながらメディア選びや影響度の見通しをたてることの大切さがよくわかりました。アクションプランが明確になると、結果検証がしやすいですね。

我が社の場合はちょうどサービススタートアップのタイミングだったので、PDCAをいかに早く回すかという課題も抱えていました。

例えばLTV(Life Time Value)を見るのも、一ヶ月に一回集計していたのでは遅い。

それを構成する要素は何かを特定して、毎日マネジメントできるようなKPIの追いかけ方をすることで、毎週あるいは毎日PDCAサイクルを回せるようになると思いました。

Scale Model知識やノウハウをどのように活用しているか?

トレーニングを受けてからの新たな取り組みとして、社員との1on1ミーティングにROICツリーの指標を紐づけています。

例えば営業スタッフと「どういう人生をやりたいか?」という1on1をやったとき、エバンジェリストになりたいという答えが返ってきたとします。

そのままでは抽象的なので、何がやりたいのかを掘り下げると、それがROICツリーのどこかの責任にリンクする。

そこを基軸として、営業の訪問件数など具体的な行動ベースに話を落とし込むことができれば、一人ひとりの人生ビジョンが会社の成長に紐づくな、と。

まだ始めたばかりの取り組みですが、特に我が社は人事の会社なので、ROICツリーを人事ビジョンに紐づけたい気持ちは大きいです。

今後、週一回の定例会を設けて、効果検証を行っていきます。近いうちに人事評価にも入れていきたいですね。

これからは、従業員のモチベーションやエンゲージメントがすごく重要になります。単にROICツリーを「責任」とすると押し付けになりますが、逆に一人ひとりのビジョンからROICツリーを紐づけることができれば、エンゲージメントが高まるし、全てが活きてくる。

数字の世界で人が活きる、そういう世界を作りたいなと思っています。

Scale Modelを学んでからの、社長の経営手法や社長自身の変化
まず、数字に対する意識が変わったことが大きかったです。以前は、目の前にある数字が良いのか悪いのか判断ができていませんでした。

例えばCVR(コンバージョン率)などの経営指標が、自社にとって適正値なのかわからないため、市場の常識と比較して判断をして「常識的にはいい数字だよね」なんて、よく言っていましたね。

しかし、Scale Modelトレーニングを受けて、一般的に言われる「良い数字」と自分のサービスやビジネスモデルにとっての「良い数字」は、また違う話だということがよく理解できました。

特に当社のようなTech系では、WEB広告のコンバージョンミスが売上に大きく影響しますが、その影響度が漠然としかわかっていなかったのが、具体的に定量化されて明確になり、どうやってマネジメントしていくのがいいのかという視点を得られたことも大きかったです。

先日メディアの取材を受けたのですが、ROICツリーのおかげでメディア露出の影響度を図る指標ができました。

メディアに出たからラッキーではなく、出たことによってどれだけの効果があったのか。その検証をしながらメディア選びや影響度の見通しをたてることの大切さがよくわかりました。アクションプランが明確になると、結果検証がしやすいですね。

我が社の場合はちょうどサービススタートアップのタイミングだったので、PDCAをいかに早く回すかという課題も抱えていました。

例えばLTV(Life Time Value)を見るのも、一ヶ月に一回集計していたのでは遅い。

それを構成する要素は何かを特定して、毎日マネジメントできるようなKPIの追いかけ方をすることで、毎週あるいは毎日PDCAサイクルを回せるようになると思いました。

どんな企業がScale Modelトレーニングに向いているか?
IT系の方には特にしっくりくるのではないでしょうか。特にSaaSモデルはいいですね。

SaaS自体、そもそも数字のビジネスなので、それとScale Modelを紐づけるときれいにデータ化できるので向いていると思います。

数字の部分で、PL/BSやキャッシュ・フローを、自分の行動プランと紐づけたいと思っている経営者の方にもオススメです。やろうと思っても、一人ではできないところを一緒にやってくれて、経営指標のアドバイスまでもらえるので、是非受けてもらいたいですね。

Scale Modelトレーニングを受けた感想と、印象に残っているScale Modelの学びは?

特にROICツリーをつくれたことが良かったです。

つくるプロセスで、自社・他社のケースを含めて、アウトプットすればするほど自分の血肉になります。聞くだけでは「なるほど後で資料を読もう」だけで終わってしまいがちです。

その点、マンツーマンのROICツリーづくりは一番力を使いましたし、一番実践的な学びだったと思います。

以前は「今月の結果はこうだった」という結果に対する検証をしていましたが、ROICツリーを作りながら、プロセスの中で結果をコントロールする先行指標を見つけられたことは大きな学びでした。

KPIは自分自身でもぎりぎり作れるかなと思っていましたが、このトレーニングの中で作るKPIはもっともっとレベルの高いもので正直驚きました。

売上のみならず、3つのカテゴリーでKPIを連動させることは、発想すらありませんでした。おかげでアクションプランをより精緻に立てられるようになりました。

銀行の格付けについての情報も非常に役に立ちました。資金調達力が把握できれば、今後どういう戦略があり得るか、ROICツリーをもとにシミュレーションがしやすい。

使える資金に応じて、何ができるか、どこに優先投資するか、すべてが紐づくようになりました。

どんな企業がScale Modelトレーニングに向いているか?

IT系の方には特にしっくりくるのではないでしょうか。特にSaaSモデルはいいですね。

SaaS自体、そもそも数字のビジネスなので、それとScale Modelを紐づけるときれいにデータ化できるので向いていると思います。

数字の部分で、PL/BSやキャッシュ・フローを、自分の行動プランと紐づけたいと思っている経営者の方にもオススメです。やろうと思っても、一人ではできないところを一緒にやってくれて、経営指標のアドバイスまでもらえるので、是非受けてもらいたいですね。

今後のビジョンをお聞かせください。

労務管理市場を変えていきたいです。社会保険労務士業界に変革を起こしたいですね。

ITがこれだけ進化して、働き方も企業のあり方もどんどん変化している。

その中で旧態依然とした業界体質のままでは生き残れませんし、顧客にとって本当に価値のあるサービスを提供することもできない。

業界の異端児として、内外から賛否両論いろんなご意見をいただきますが、反応があるのはいいことだと受け止めて、これからもどんどん尖ったことをしていきます。

そして、安心・安全な労働環境をつくるお手伝いを通じて、働く人の幸せに比例して会社も伸びていく、そんな世界をつくっていきます。

会社名 株式会社 Flucle
代表者 三田 弘道
設立 2015年09月
所在地 大阪市都島区片町1-6-15 杉田ビル4階
事業内容 ・HRbaseサービス
​・人事労務コンサルティング
・コミュニケーション研修
ホームページ https://flucle.co.jp/