導入事例

中長期の戦略とそれに向けての 行動の優先順位が明確になり、経営戦略と財務戦略が両輪でまわせる。
- 行動の優先順位を見直すきっかけになった。
- 中長期(3年から5年)のスパンで見た時に、どれぐらいの時間でどれぐらいの労力をかけるべきなのかという意識付けができた。
- キャッシュ・フローが改善することで資金のバリエーションが増え、事業の選択肢が増えることなど、経営者としての選択肢が広がった。
「G Suite (旧:Google Apps)」を活用したワークスタイル変革の支援から、クラウドサービス活用のトレーニング、コンサルティング、技術的なフォローを一手に担う企業。それが株式会社ストリートスマート。
トレーニングパートナーとして、Googleから4度表彰された実績を持つ。
また、代表取締役の松林大輔氏が代表理事も務める一般社団法人at Will Workでの「働き方を考えるカンファレンス」では、政治経済界をはじめ、様々な業界からスピーカーと講師を迎え、登壇者は50名、参加者はこれまでで累計2,000名を超える。
今、急成長を遂げている株式会社ストリートスマートが、Scale Modelトレーニングをどのように取り入れ、どのように生かしていくのか?その辺りを詳しく伺うことができた
Scale Modelトレーニングを受け始めた頃の貴社の状況は?
私自身、金融やファイナンスは好きで勉強もしていましたが、中長期でいろんな選択肢を増やすという意味で、お金の知識がいるという問題意識はありました。会社としては借入のことだけではなく、資金調達のバリエーションも知っておかないといけないということで、知識を得るきっかけになったことと、全体像を知れたことが良かったですし、大きかったですね。
我が社は資金を借入で調達しているので、経営上でお金に困ることはないんですが、やはり会社の規模が大きくなってくると、借入だけでは厳しい部分も出てきます。
いろんな資金の調達方法や、調達したお金の投資方法や回収方法など、いくつかの切り口を持っていないと判断できないということもあり、それらの基礎だけでなく実践の部分も教えていただきました。
次に、会社の事業を分解して、そこから会社の中長期の戦略や計画まで落とし込むことを一緒にやっていただきました。
実際問題、数字はこれでいけるのか?とか、もっと投資が必要なんじゃないか?とか、そこじゃなくこちらに投資したほうがいいんじゃないか?とか、多角的に検討する部分はたくさんあります。ただ検討する時の具体的な考え方までを教えているところは他にはないと感じましたし、PL・BS・CFといった財務三表のレベルではなく、もっと細かいレベルで検討できたことが非常に良かったです。
中長期で会社を発展させていこうと考えた時に、ロジカルな考え方がないとダメですよね。これは好きだからやろうと、感覚的なものも大事だとは思うんですが、しっかりお金のこともセットにして進めていかないと、経営は成り立ちません。
その意味でも、Scale Modelトレーニングは、学んでおくと間違いなく武器になると思いました。
Scale Modelを学んでからの、社長の経営手法や社長自身の変化
まず、私の行動の優先順位を見直すきっかけになりました。我が社は事業数が多いのですが、ROIC(投下資本利益率)を事業ごとに分析し、1個ずつ分解してくれたおかげで、それぞれの投資対効果を知ることができました。
他にも、中長期(3年から5年)のスパンで見た時に、どれぐらいの時間でどれぐらいの労力をかけるべきなのかという意識付けができたことは大きいですね。
その結果、私の行動の優先順位が変わったのだと思います。
この自分の優先順位が変わったことで、マネジメント上のゆとりが生まれました。社長という立場だと、どうしても現場に口を出したくなることがあるじゃないですか。
ですが、この感覚を持っていると、「今はこうだけど、成長のために今はここまで言わなくていいな」という考え方ができるんですね。それが大きいです。
また、短期的に売上を上げようとするとそこばかりを意識してしまって、とにかく人を増やそうとするなど目先のことにとらわれがちですが、優先事項に目を向ける感覚が身につきました。
Scale Modelトレーニングを受けた感想と、印象に残っているScale Modelの学びは?
キャッシュ・フローの話は非常に印象に残っています。企業を成長させるために、PL(損益)ばかりを追いかけがちじゃないですか。
そうではなくて、お金の調達方法は銀行に借りることだけではないことや、ビジネスモデルを変えることでキャッシュ・フローが改善できること、その内容を改善することで資金のバリエーションが増え、事業の選択肢が増えることなど、経営者としての選択肢が広がったことは、とても大きいですね。
もう一つ良かったと思っていることが、私はよくデット・ファイナンスの本をよく読んでいて、そこには「借入は借りられるだけ借りておけ」と書いてあるんです。
その通りに、私は借りられるだけ借りていました。しかし、余計に借りると余計な金利もかかるということだけでなく、今後、事業を大きくしていくために、本当はどれだけの資金が必要なのかという概念がなかったことにも気づかせてもらいました。
実際に会社の事業を分解したときに、キャッシュ・フローはどれぐらい必要なのかということも算出します。
これぐらいキャッシュがあればやっていけるのか?逆に、これぐらいのミスなら事業としては大丈夫、ということも自然と考えられるようになりました。
お金を調達することも経営者として勉強しておかないといけません。
私は借入に関してはクリアしたけれど、本当に必要な資金を借入する時の適切な金額をどう判断するか、そこを考える軸を作るきっかけになったことが非常に大きいですね。
どんな企業がScale Modelトレーニングに向いているか?
全ての企業が向いているのではないでしょうか。ファイナンスと経営は一体です。本当に成し遂げたいことがあるなら、これはセットになっているはず。
ですが、社内の人間に任せてしまっている人や、わからないまま逃げている人が多いように感じます。そういう経営者ほど、早い段階で「Scale Modelトレーニング」を学んだ方がいいでしょう。
社長が一人でオペレーションしているレベルの組織であれば、まだ学ぶ段階ではないかもしれませんが、少しずつ日々のオペレーションを人に任せていって、幹部が出てくるなどのタイミングになった時に、いかに早くこのトレーニングの内容をトップが知っているか?は大事だと思います。
遅ければ遅いほど、社内に根付かせることが大変ですよね。どの業種でも経営戦略と財務戦略は両輪なので、業種はあまり関係ないような気がします。
今後のビジョンをお聞かせください。
私は、より良い働き方ができる会社を増やしたいという思いで、働き方の協会を運営しています。
これまで3年間続けてきて、「at Will Work」としてはイベントも成功し、認知度も高まってきました。
そこで気づいたのが、結局、担当者が働き方改革をやろうといくら言ったとしても、会社で経営者と経営幹部の意思決定が行われなければ何も変わらないということ。
経営者が変わらなければ、私たちが成し遂げようとしていることが実現できないと思ったので、経営者向けのコミュニティを自分たちで作ろうと、今、準備しているところです。
経営者のコミュニティを大きくして、そこに「Scale Modelトレーニング」を導入することで、参加される経営者の方々もScale Modelについて学んでいくでしょうし、そんなきっかけ作りもできたらいいですね。
実際、会社のお金に余裕がないと、「働き方」などと言っていられないじゃないですか。私はイベントをしたり、コミュニティを作ったりなどの場作りが得意なので、働き方と共に、お金の部分も含めて経営者にアプローチしていこうと考えています。
私の会社は様々な雇用形態を含めてスタッフが50人弱になり、会社の経営のステージが少しずつ変わってきています。
ですから、今回学んだような知識を持っておかないと、スタッフを露頭に迷わせることになるし、しっかりロジカルに分解してやっていかないと判断を間違えることもあります。
リスクを減らしながら会社も成長させるために、今後ももっと学びを深めたいと思っています。まだまだ勉強しますよ。
会社名 | 株式会社ストリートスマート |
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代表者 | 代表取締役 松林 大輔 |
設立 | 2009年9月 |
所在地 | 大阪オフィス(本社) 大阪市北区西天満2-5-2 H2O TOWER 3階 |
事業内容 | ・ワークスタイル変革コンサルティング ・クラウドベンダー様サポート |
ホームページ | https://street-smart.co.jp/ |